弁護士が語る「共有名義から抜ける」ための3つのアプローチ
共有名義の不動産は、話し合いが進まない・売却できないなど、
感情と法律が絡み合う“やっかいな資産”になりがちです。
しかし、法的な手段を使えば「抜け出す」ことは可能です。
ここでは、弁護士が解説する“共有不動産の現実的な出口”を3つのアプローチから紹介します。
■ アプローチ①:持分を「売る」ことで抜ける
最も現実的な方法が、自分の持分を売却することです。
相手(他の共有者)が買い取るケースもあれば、
専門の買取業者や第三者に売る方法もあります。
一見ハードルが高そうに思えますが、
共有不動産の持分買取を専門に扱う事業者も増えており、
弁護士のサポートを受けながら安全に進めることができます。
✅ ポイント:
共有者の同意がなくても、自分の持分だけは自由に売却可能。
■ アプローチ②:話し合いで「合意分割」する
共有者同士が話し合いに応じる余地があるなら、
任意での合意分割を目指すのが最もスムーズです。
例えば、
- 一方が他方の持分を買い取る
- 不動産を売却し、代金を分け合う
- 一部を売却し、残りを共有で維持する
といった形も可能です。
ただし、感情面の対立があると交渉が停滞するため、
弁護士が第三者として入ることで話し合いが前進しやすくなります。
■ アプローチ③:裁判所を通じて「法的分割」する
共有者の合意が得られない場合は、共有物分割請求という法的手続があります。
これは、裁判所を通じて共有状態を解消する仕組みで、
調停 → 訴訟の流れで進めることができます。
結果として、
- 不動産を物理的に分ける(現物分割)
- 売却して代金を分配する(換価分割)
などの形で、最終的に共有状態を解消することができます。
■ 弁護士に相談する意味
共有不動産の整理は、法律・感情・お金が絡み合うため、
一般の方だけで解決するのは非常に困難です。
弁護士に相談することで、
- トラブルを防ぎながら安全に進められる
- 買取・売却・調停など、最適なルートを選べる
- 手続や書類を一括でサポートしてもらえる
といった実務的メリットがあります。
「誰に相談すればいいのかわからない」──
その時こそ、法的整理のプロに頼るタイミングです。
■ まとめ:共有不動産の“出口”は、必ずある
共有名義の問題は、放置すればするほど難しくなります。
しかし、法的な知識と専門家のサポートを得れば、
「動かない不動産」も確実に前へ進めることができます。
モチバイでは、弁護士と連携しながら、
あなたの状況に合わせた最適な整理方法をご提案しています。


コメント